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2010 年度 実績報告書

離床動作に伴う創部負担の評価法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20592502
研究機関長野県看護大学

研究代表者

野坂 俊弥  長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (90281253)

研究分担者 高坂 梓  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00457904)
キーワード医療・福祉 / 衛生 / 人間生活環境 / 看護学
研究概要

離床に焦点をあてた動作評価システムにおけるピックアップツール開発の可能性について検討することを目的に,本研究の初年度である平成20年度は電導ゴムの歪み速度別による特性の定量を行った.その結果,測定した3速度域における応力と伸び比には線形の関係が得られたものの,引っ張りと弛緩により導出される電位変動は荷重後の時間の経過とともに減弱していくことが明らかになった.離床動作に伴う手術創における物理的負担度を定量的に評価するための方法を確立することに焦点を当てて検討を行った.この検討からは,離床に焦点をあてた動作評価システムにおけるピックアップツール開発とその実施方法について明らかにされることが期待できることから,次年度の臨床への応用を想定した検討の基礎的な情報を得ることができた.
そこで電導ゴムの3速度における電位変動特性を元に,腹部正中創を想定した部位の皮膚への装着方法の策定を行った.すなわち,初期長90mmの電導ゴムをあらかじめ120mmに伸張し,その下端を臍上5cmの腹部正中線上に設置し,非伸縮性のテープによりその両端を固定する.また,皮膚への密着性を高めることによりデータの再現性と精度を向上させることを目的に,伸縮性の高いテープ(TJ0817:ジョンソンエンドジョンソン)を用いて電導ゴムを覆う.その縦張力測定用の電導ゴムの中心点にもう1本の電導ゴムの中心点を直角に重ね合わせ,同様の方法により設置したものを横張力に用いるという測定方法を確立した.実際に被検者に装着した電導ゴムの反応性は良好で,体位の変換に伴う動作をリアルタイムで評価することが可能であった.
以上の成果を元に,実際の患者にピックアップを装着し臨床応用可能なデータの獲得ができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 里山の環境を保全し健康資源として利用するための諸条件-高齢期の女性有志による里山の遊休農地を利用したグループ農業活動事例の調査から-2010

    • 著者名/発表者名
      深山智代、多賀谷昭、北山秋雄、那須裕、野坂俊弥
    • 雑誌名

      長野県看護大学紀要

      巻: 12 ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 駒ヶ根市の音環境に関する検討-大学生を対象として-2010

    • 著者名/発表者名
      松本淳子、野坂俊弥、北山秋雄、多賀谷昭
    • 雑誌名

      長野県看護大学紀要

      巻: 12 ページ: 33-42

    • 査読あり
  • [学会発表] ウエルネス因子が大動脈脈派速度に及ぼす影響の程度に関する検討2010

    • 著者名/発表者名
      野坂俊弥
    • 学会等名
      日本ウエルネス学会第7回大会
    • 発表場所
      文教大学(埼玉県)
    • 年月日
      2010-09-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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