研究概要 |
本研究の目的は、1)看護師の看護実践における倫理的行動の実態を把握し、2)倫理的行動に影響を及ぼす要因を特定し、相互作用を明らかにするとである。 本年度はまず、研究者間で研究計画と具体的な調査内容、調査方法を検討し、プレテスト実施後に自記式無記名の質問紙を用いた実態調査を実施した。研究協力の承諾の得られた病院を対象病院とし、これらの病院で患者の看護に直接携わる看護職約1000名に質問紙を配布した。質問内容は本研究の枠組みに従い、看護師の経験年数や教育背景等の個人的な要因と対象者が所属する職場の要因、看護師の倫理的行動(Ethical Behavior Test日本語版)、看護実践能力(Six Dimension Scale日本語版)、看護師の仕事に対する価値のおき方と満足度、バーンアウト、仕事の継続意思に関するものである。調査の結果、558名から回答が得られ(回収率54.8%)対象者の平均年齢36,8歳、平均臨床経験14年であった。現在結果の分析を行っている。分析結果は今後看護系学会にて発表予定である。
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