研究課題/領域番号 |
20592525
|
研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
吾妻 知美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (90295387)
|
研究分担者 |
桝田 聖子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 助教 (10454729)
鈴木 英子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20299879)
後藤 聡 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80301696)
青木 香保里 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00258683)
|
キーワード | 看護教育学 / 看護技術教育 / 看護実践能力 / 自己学習支援 |
研究概要 |
今年度は「看護実践の基盤となる能力」(望ましい生活習慣の確立、自己の健康意識の確立、日常生活の家事行動の自立、手先の器用さ、アサーティブネス、自己効力感)のうち、アサーティブネス、自己効力感に関する調査とアサーティブネスの介入調査を計画した。アサーティブネス(J-RASによる)と自己効力感(GSES)との関連では、A大学2年生52名に行なった調査では、J-RASの平均値(±SD)-18.3(±25.6)、最大値46、最小値-64であった。GSESの平均値(±SD)50.1(±9.5)、最大値73、最小値32であった。J-RAS得点とGSES得点との相関係数は、0.43((p<0.01)で有意であった。さらに、調査結果の信頼性を高めるため、B大学の2年生、71名にも同様の調査を行った結果、J-RASの平均値(±SD)4.7(±10.6)、最大値24、最小値-24であった。GSESの平均値(±SD)47.2(±9.6)、最大値75、最小値32であった。J-RAS得点とGSES得点の相関係数は、それぞれ、-1.83で有意差は見られなかった。さらに、A、B大学において基礎看護学実習においてアサーティブになれなかった状況を質問し、内容分析した。 アサーティブネスの介入研究はできなかったが、アサーティブになれなかった状況の結果を用いた具体的事例を用いて、プログラムを作成する予定である。 さらに、生活習慣の確立については、「食」に関わるプログラムを作成し、「"甘み"に関する教育内容の再構成と指導」について北海道教育学会に発表した。また、看護技術教育における「自然排泄の援助」の授業プログラムを作成し、看護学生に実施した。その結果、学生の排泄行動の自立の変化と、「自然排泄の援助」のについての看護実践能力育成への可能性が示唆された。
|