アセスメントツールと根本原因分析を統合した病院における転倒予防システムの構築

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20592536
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 臨床看護学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 泉 キヨ子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20115207)
• 研究分担者: 平松 知子 金沢大学, 保健学系, 講師 (70228815) ; 正源寺 美穂 金沢大学, 保健学系, 助教 (80345636)
• 研究協力者: 高畠 ひろ子 金沢大学, 医学系研究科, 博士
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 転倒 / 根本原因分析 / アセスメントツール / 病院

研究概要

本研究は転倒予測アセスメントツールの得点内容と転倒後の根本原因分析(RCA)を行い,それらを統合して,病院における転倒予防システムを構築することを目的にした。一急性期病院で発生した転倒について,転倒場面を再構成しRCAの手法を用いてその要因を解明した。その結果, 44の根本原因が分析され, 15のサブカテゴリーと6つのカテゴリーが転倒要因として抽出できた。アセスメントツールとの関連では危険度はIIとIIIであった。抽出したカテゴリーを基盤にしたシステム構築が立案できると示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 知って防ごう高齢者の転倒 (2010)
  • 著者名/発表者名: 泉キヨ子
  • 雑誌名: スマートナース 巻: 12(2) ページ: 79-81
• [雑誌論文] 施設高齢者の転倒リスクに応じた転倒予防プログラムの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 加藤真由美, 泉キヨ子
  • 雑誌名: プログラム骨子の構築と課題の抽出,新潟大学医学部保健学科紀要 巻: 9(3) ページ: 79-85
• [雑誌論文] 転倒に至る障害たしかめ体験を行なった片麻痺患者の思考プロセス (2010)
  • 著者名/発表者名: 牧野真弓, 泉キヨ子, 平松知子
  • 雑誌名: 金大医保健学会誌 巻: 34(1) ページ: 759-67
  • 査読あり
• [雑誌論文] 石川県内100床以上の病院における転倒予測アセスメントツール使用の実態 (2009)
  • 著者名/発表者名: 東栄美子, 地井和美, 松本一美, 松本信子, 洞庭みゆき, 高畠ひろ子, 細田美和子, 井口聡子, 米田紀子, 相川みづ江, 白井かおる, 山田尚美, 尾崎寿美栄, 泉キヨ子, 平松知子, 正源寺美穂
  • 雑誌名: 実践学会誌 巻: 21(1) ページ: 60-64
  • 査読あり
• [雑誌論文] 転倒リスクとリスクアセスメントツールに関する看護研究の動向と今後の課題 (2009)
  • 著者名/発表者名: 泉キヨ子, 尾坐麻理佳, 宮腰美希
  • 雑誌名: 看護研究 巻: 42(3) ページ: 173-188
• [雑誌論文] 脳卒中患者の転倒予防とリスク管理 (2009)
  • 著者名/発表者名: 正源寺美穂, 泉キヨ子, 高畑有希
  • 雑誌名: 看護技術 巻: 55(12) ページ: 168-173
• [雑誌論文] 新人看護師の転倒防止に対する認識とその認識を変化させる臨床経験 (2008)
  • 著者名/発表者名: 丸岡直子, 泉キヨ子
  • 雑誌名: 日本看護管理学会誌 巻: 11(2) ページ: 36-46
  • 査読あり
• [雑誌論文] 施設高齢者の捉える転倒・転落につながるハザード (2008)
  • 著者名/発表者名: 加藤真由美, 泉キヨ子, 平松知子
  • 雑誌名: 日本看護管理学会誌 巻: 11(2) ページ: 47-58
  • 査読あり
• [雑誌論文] 施設高齢者の転倒予防のための運動プログラム(全身版)の開発とその効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 加藤真由美, 小松佳江, 泉キヨ子, 西島澄子, 安田知美, 平松知子, 淺川康吉, 樋木和子
  • 雑誌名: 日本看護研究学会 巻: 31(1) ページ: 47-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of a fall prevention program for elderly Japanese people (2008)
  • 著者名/発表者名: Kato M, Izumi K, Shirai S, Kondo K, kanda M, Watanabe I, Ishii K, Saito R
  • 雑誌名: Nursing and Health Sciences 巻: 10 ページ: 281-290
  • 査読あり
• [雑誌論文] 一般病棟とリハビリテーション病棟での転倒および排泄に関連した転倒の特徴 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中西容子, 井上孝子, 正木ひろ子, 山下珠代, 山本和恵, 米田明子, 西井陽子, 泉キヨ子, 平松知子, 正源寺美穂
  • 雑誌名: 看護実践学会誌 巻: 20(1) ページ: 71-75
  • 査読あり
• [学会発表] 根本原因分析(RCA)手法を用いて解明した一急性期病院の転倒要因 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高畠ひろ子,泉キヨ子,平松知子
  • 学会等名: 日本看護研究学会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター(岡山県)
  • 年月日: 2010-08-21
• [学会発表] Prevention Of falls in community dwelling elderly : The relations among contact surface of the footand falls (2009)
  • 著者名/発表者名: Hiramatu T, Izumi K, Shogenji M
  • 学会等名: The 1^<st> international nursing research conference of world academy of nursing science
  • 発表場所: 神戸国際会議場
  • 年月日: 20090919-20
• [学会発表] 片麻痺患者への転倒予防指導のあり方-退院後転倒し大腿骨頚部骨折に至った2事例から- (2009)
  • 著者名/発表者名: 石田佐智子,宇野親子,正源寺美穂,泉キヨ子
  • 学会等名: NPO法人日本リハビリテーション看護学会第21回学術大会
  • 発表場所: 崇城大学ホール(熊本県)
  • 年月日: 2009-11-14
• [学会発表] 一急性期病院における転倒原因をRCA手法を用いて探る (2009)
  • 著者名/発表者名: 高畠ひろ子,泉キヨ子,平松知子
  • 学会等名: 日本看護研究学会
  • 発表場所: ハシフィコ横浜(神奈川県)
  • 年月日: 2009-08-30
• [学会発表] 病院におけるべンチマーキング指標の試み7つの病院の転倒率の実態調査から (2008)
  • 著者名/発表者名: 細田美和子,高畠ひろ子,相川みづ江,山田尚美,米田紀子,泉キヨ子,平松知子,正源寺美穂,松本一美,地井和美,松本信子,洞庭みゆき,東栄美子
  • 学会等名: 第28回日本看護科学学会術集会
  • 発表場所: 福岡国際会議場(福岡県)
  • 年月日: 2008-12-14