本研究の目的は、化学療法により味覚変化が出現しているがん患者に対する、症状の軽減及び対処能力の向上に向けた看護プログラムの開発である。 本研究では、筆者が開発した味覚変化評価スケールを用いて、味覚変化症状の評価と食に関する困り事、対処能力に関する実態調査を行う。また、すでに味覚変化を自覚している患者に評価スケールを適用し、味覚変化症状のタイプや対処能力・サポート体制など、個々の患者の特性に合わせた介入を行い、評価スケールを用いて再評価することで介入効果を明らかにする実証研究を行う。 これらの研究成果を統合し、評価スケールを用いた「アセスメント」、「介入」、「評価」、からなる看護プログラムを提示するのが本研究の目標である。
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