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2010 年度 実績報告書

遺伝性腫瘍に関する知識普及のための看護教育プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 20592547
研究機関首都大学東京

研究代表者

村上 好恵  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (70384659)

キーワード家族性腫瘍 / 遺伝看護 / 看護教育プログラム / 遺伝相談外来 / 遺伝カウンセリング / 教育カリキュラム
研究概要

近年の分子遺伝学の発展により、遺伝性腫瘍の患者や家族をとりまく医療が急速に変化してきている。大学院教育において少しずつ取り入れられるようになってきたが、わが国では看護基礎教育において遺伝学や遺伝性腫瘍、遺伝看護などに関して統合されたカリキュラムが提供されている教育機関は数少なく、現任教育も不十分である。そのため、がん医療に携わる看護師が遺伝性腫瘍やそのような家系の患者や家族へのケアに精通しているとは言い難い。そこで、遺伝性腫瘍の可能性のある家系の方々が適切な医療を受けるためには、看護師の遺伝に関する知識の向上が必要である。本研究は、遺伝性腫瘍の医療の均てん化を目指すために、看護師に対する遺伝性腫瘍の知識の普及のためのがん遺伝看護教育プログラムを開発することを目的としている。本年度は、昨年度作成したプログラム案の内容を洗練させるため検討を重ねた。
遺伝相談外来の開設直後の施設の看護スタッフに対して、勉強会を開催し、知識の普及および教育プログラム案の内容についてディスカッションを行った。新しい知識であり、遺伝や遺伝子のことは難しいという先入観があるため戸惑いも見られたが、これからの医療においては必要な知識であることを認識し、今後も勉強を行っていくと述べていた。また、看護系大学院のがん看護学特論を担当した際に、プログラム案の内容を含めて講義を行った。その結果、がん看護CNSを目指す院生も、今後は必要になる知識と認識していた。今後は、得られた意見をもとに教育プログラム案をさらに評価・修正し、現任教育や大学院教育、そして看護基礎教育の教育プログラムとして活用してもらえるような提案を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 遺伝性非ポリポーシス大腸がんに関連する遺伝子検査の結果開示後の精神的苦痛と罪責感2010

    • 著者名/発表者名
      村上好恵
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 30 ページ: 23-31

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 遺伝子検査は保険適応されるの2010

    • 著者名/発表者名
      村上好恵
    • 雑誌名

      ナーシングトゥディ

      巻: 25 ページ: 42-46

  • [学会発表] 網膜芽細胞腫を発症した子どもをもつ親の入園や就学にあたっての心配2011

    • 著者名/発表者名
      村上好恵
    • 学会等名
      第25回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20110200
  • [学会発表] 遺伝性乳がんの予防・早期発見・管理に関する論点の構造化2011

    • 著者名/発表者名
      矢ヶ崎香
    • 学会等名
      第25回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20110200
  • [学会発表] 転院するがん患者の思い2011

    • 著者名/発表者名
      田中友和, 他
    • 学会等名
      第25回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2011-02-12
  • [学会発表] 遺伝性乳ガン、卵巣ガンに対する戦略-欧米での取り組みと日本での対策2010

    • 著者名/発表者名
      山内英子
    • 学会等名
      第18回日本乳癌学会学術集会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20100600

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公開日: 2012-07-19  

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