研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、我が国においてTHA(Total Hip Arthroplasty)のSSI( Surgical Site Infection)予防のために従来実施してきた厳重な術前皮膚処置は感染予防のエビデンスとはならないことを検証することである。厳重な術前皮膚処置を実施している1施設と、CDCガイドラインに則った皮膚処置を実施している2施設において術後創感染率を比較したところ、両施設間の術後創感染率に優位差はなく、従来の厳重な皮膚処置が術後創感染率減少に寄与しているというエビデンスは認められなかった。ただし、CDCに則った皮膚処置を実施している1施設において調査期間中、創感染はなかったものの手術室にて皮膚消毒後の皮膚より細菌が検出していることから今後手術室における消毒方法の検討を要する。
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日本整形外科看護研究会誌 4巻
ページ: 68-75