研究概要 |
現在、全死亡者の8割が病院で死を迎えている。看護師が多くの死を看取り続けなければならないことは、一人の死を悼む間もなく次の患者を看取らなければならない状況を生み、ストレスやバーンアウトの原因となる。しかし、一部の緩和ケア病棟以外では、支援体制が整っているとは言えない。また、死を看取る看護師への支援方法に関するシステマティックレビュー(近藤,2006)の結果、既存の支援方法では十分ではないことが示された。 本研究の目的は、多くの死を看取らなければならない看護師へのシステム化された支援方法を開発することである。第1段階は支援の基盤となる領域密着型理論の構築、第2段階は要支援者のスクリーニング及び支援の効果判定に用いる尺度の開発、第3段階は本理論を基盤とした支援方法の効果の検証を行う。
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