本研究はH20年度からH22年度の期間において、その研究目的を血液透析に必要なアクセスとなる動静脈瘻(AVF)について、造設後早期に運動介入によりAVF成育を促進する可能性を検証した基礎研究に続く、合理的な負荷運動の開始時期や運動中止の時期について明確化するものである。 以下はH20年度の実践を示す。 1.研究の介入評価に必要な超音波装置の発注・取得(H20年8月)し、機器操作の習熟を図った。 2.血管育成効果のある運動介入内容を検討する基礎研究を所属研究機関において開始(H20年11月)し、現在も引き続き継続中である。 3.研究協力病院への依頼(倫理審査・研究内容審査)を2施設実施し、新潟県内の1施設にて研究承諾が得られ、すぐに開始(H21年2月7日より)した。協力の得られた当該施設では1症例を開始したが、中途で対象者の協力が望めず、次の症例について内定をすすめている段階である。4.介入症例を県外に移し協力を依頼している段階で、本研究の基礎研究協力者(岐阜県)に内定がとれている。当該施設への倫理審査・研究内容審査が完了次第、引き続き介入研究を実施する予定である。5.新潟県内の協力施設について新規の開発をすすめている段階である。6.本研究の副研究として、血液透析患者の自己管理に対する研究を実施し、その成果を、第20回日本サイコネフロロジー研究会(札幌コンベンションセンター・H21年6月20-21日会期)にて発表する予定にしており演題登録(課題名:維持透析患者の自己管理意識)済みである。
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