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2009 年度 実績報告書

妊娠・出産を契機とする腹圧性尿失禁の効果的な予防プログラムの開発とその効果

研究課題

研究課題/領域番号 20592573
研究機関東京大学

研究代表者

村山 陵子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10279854)

研究分担者 春名 めぐみ  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332601)
キーワード腹圧性尿失禁 / 骨盤底筋群 / 腹横筋 / 超音波測定 / 妊娠期 / 産褥期 / 骨盤形態
研究概要

1.フィールド調査
妊娠期、産褥期の尿失禁の発症と内部筋力との関連を明らかにすることを目的として平成20~21年度に実施した調査結果の分析をすすめた。なかでも産褥1,3,6か月における超音波診断装置を用いた縦断調査結果(n=17)から、妊娠・分娩により腹横筋・骨盤底筋群機能が低下する可能性が示唆された。また腹圧性尿失禁の有無による比較では、腹横筋機能に明らかな違いはなかったが、安静時の骨盤底筋群の有意な弛緩が認められた。産後の腹圧性尿失禁発生に骨盤底筋群機能低下が特に影響している可能性が明らかとなった。
2.尿失禁予防・改善プログラムの開発
PubMedを用いて1995年以降の妊娠期、産褥期の骨盤底筋体操に関するRCT28本の文献レビューの結果、従来の骨盤底筋の筋力強化を目的とした体操(Kegel体操)が、介入する運動内容としては有用であることが明らかになった。また、産褥期の介入は、集団介入が多く、個別的な十分な指導ができないために、骨盤底筋の収縮感覚が獲得できず、十分な骨盤底筋体操へのアドヒアランスが得られないことが明らかになった。そこで、フィールド調査の結果をふまえ、骨盤底筋群の筋力回復を目的に、骨盤底筋の収縮について、エコーによるリアルタイムのフィードバックを行い、効率的に骨盤底筋収縮の運動学習を促す、尿失禁予防・改善プログラム案を開発した。その際、経腹エコーにより、骨盤底筋の収縮および、腹圧コントロールに関与する内部筋の使い方を把握する。今後、立案したプログラムについて、骨盤底筋体操指導の経験がある研究者、助産学を専門とする研究者、理学療法の専門家の数名によるグループ討議を行い、プログラムを修正する。その後、産後に継続的な骨盤底筋体操指導の介入を行い、プログラム継続率と身体的・心理的効果をランダム化対照試験により比較検証する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 産後1~6か月の腹横筋・骨盤底筋群機能2010

    • 著者名/発表者名
      岡本美香子、村山陵子、樋口善英、中田真木、上妻志郎、村嶋幸代
    • 学会等名
      第24回日本助産学会学術集会
    • 発表場所
      茨城県・つくば国際会議場
    • 年月日
      20100319-20100320

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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