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2010 年度 実績報告書

妊娠・出産を契機とする腹圧性尿失禁の効果的な予防プログラムの開発とその効果

研究課題

研究課題/領域番号 20592573
研究機関東京大学

研究代表者

村山 陵子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10279854)

研究分担者 春名 めぐみ  東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332601)
キーワード腹圧性尿失禁 / 骨盤底筋群 / 腹横筋 / 超音波測定 / 妊娠期 / 産褥期 / 骨盤形態
研究概要

1.フィールド調査
妊娠期、産褥期の尿失禁の発症と内部筋力との関連を明らかにすることを目的として、今年度は妊娠期における妊婦の腹部筋、骨盤形態の状態を調査した。20年度から実施してきた調査の結果も含め、妊娠週数が進むと骨盤は各径線が延長しており、骨盤に付着する内部筋の状態にも影響を及ぼす可能性が考えられた。腹直筋は内部筋力に関連すると考えられ白線間距離を測定したところ、妊娠24週以降の妊婦(n=28)の白線は未妊娠女性(n=10)に比較して有意に延長していた。白線距離と尿失禁症状との関連は認められなかったが、内部筋力への影響については、今後さらに検討を要する。
2.産後の尿失禁予防・改善プログラムの開発
フィールド調査で、産後の腹圧性尿失禁発生には骨盤底筋群機能低下が特に影響している可能性が明らかであった結果をふまえ、内部筋の中でも特に骨盤底筋群の筋力回復を目的とし、超音波による骨盤底筋の収縮学習支援に重点を置いた尿失禁予防・改善プログラムを開発した。プログラムには妊娠、出産で拡大や歪んだ可能性のある、仙腸関節部などを取り囲む骨盤に付着する筋群を緩ませるようなストレッチを取り入れた。プログラム立案に際しては文献レビュー、および骨盤底筋体操指導の経験がある研究者、助産学を専門とする研究者、理学療法の専門家の数名によるグループ討議を行い、プログラムを修正した。現在、先行研究をもとに、骨盤底筋の機能回復が見込まれる産後3~6か月の女性を対象に、開発したプログラムを実施し、有効性を確認している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of pelvic floor function by transabdominal ultraso und in postpartum.2010

    • 著者名/発表者名
      Okamoto, M., Murayama, R., Haruna, M., Matsuzaki, M., Kozuma, S., Nakata, M., Murashima, S.
    • 雑誌名

      Journal of Medical Ultrasonics

      巻: 7(4) ページ: 187-193

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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