研究課題/領域番号 |
20592574
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐山 光子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50149184)
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研究分担者 |
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00179532)
佐藤 悦 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20169410)
関島 香代子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90323972)
安達 真由美 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40361894)
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キーワード | 本山式経絡臓器機能測定器 / AMI / 女性 / 不妊 / 東洋医学 / 統合医療 / 気の流れ / 不妊治療 |
研究概要 |
1.研究体制の基盤整備:研究計画の理論基盤を検討し、AMIによる「井穴の皮膚電流」測定と、「経絡臓器機能」、「気の流れ」の数値化の意味づけについて論点把握を行った。検討課題は次の4点。(1)「気の流れ」の客観的数値表現として井穴の皮膚電流の意味、(2)3パラメータ(BP、AP、IQ)の有効性と解析法、(3)AMIによる診断と介入効果の評価の信頼・妥当性、(4)性差に関するAMIデータの所在。文献から東洋医学的、生理学的視点による皮膚電流と経絡、自律神経に関する研究は石川(1962)の「内臓体壁反射」を嚆矢とし、AMIに関して早くはW.A.Miller(1975)が心身エネルギーの測定可能性を論述している。疾患とは切り離して女性の気の流れを取り上げた研究は皆無であった。 2.研究実施準備:女性の性周期を把握しAMIの基礎データを収集するため電子基礎体温計(KK.ニシトモ)40台(10台は予備)及びデータ入力ソフト、AMI測定時に時系列で皮膚表面体温を測定するため体温ロガー(LT-8A,Gram.co)を購入。被験者の体質「証」の把握には東洋医学的な「気血水」を参考に自覚症状質問紙を作成し、さらに心身状態を評価するために日本語版POMSを準備した。 3.パイロット調査:これまで行ってきた不妊治療経験女性のインタビューを通じて心身の健康認識を質的にまとめるとともに、月経障害と不妊の2人に対し文書による説明と同意を得てPOMSと自覚症状調査、AMIのBP(分極前電流)実測値と標準価値をデータとして14経絡の気の流れを測定。内気功によるケア介入後、変化を比較検討した。不妊治療中の女性の本格調査は次年度に実施予定。 4.次年度の課題:研究計画書の確定及び被験者として不妊治療中の女性(10人)、女子学生(20人)の確保と倫理審査承認による研究の開始。
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