研究課題/領域番号 |
20592575
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00179532)
|
研究分担者 |
佐山 光子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50149184)
安達 真由美 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40361894)
佐藤 悦 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20169410)
関島 香代子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90323972)
|
キーワード | 冷え性 / 温度感覚 / 皮膚血流量 / 皮膚温 / 介入実験 / 温熱刺激 / 冷熱刺激 / 温冷水交互浴 |
研究概要 |
1.冷え性女性の温度感覚測定 冷え性のセルフケアを開発するための準備段階として、平成20年度は冷え性女性の皮膚の動的温度感覚の基礎データを収集し、測定機器の変更によってどのようなデータが得られるかを確認した。 使用機器は、熱流速によって正確かつ詳細に動的温度感覚評価が可能であるインタークロス社の「熱流束式温冷覚閾値計」(intercross-200)を選定・購入し、測定を進めた。対象を倫理的手続きをふみ募集した。対象者は10名であり、冷え性群(n=3)・中間群(n=5)・非冷え性群(n=2)に分類された。3群ともに測定部位において温覚に比較し、冷覚の閾値が小さい傾向を示した。冷え性群は冷覚では他の2群に比較し、全ての測定部位で閾値が大きい傾向を示し、温覚では手背部と足背部で他の2群に比較し、大きい傾向を示した。温度感覚の低下が冷え性群において認められる可能性が確認され、特に温覚では四肢にその傾向があることが再確認できた。この結果を得て、仮説検証型実験に入る基礎固めができたので、冷え性者では温度感受性が低下しているのではないかという仮説、皮膚血流量の低下の影響があるのではないかという仮説の検証を進め、さらに温冷水交互浴の効果を検証する介入研究による実験に段階を進める。 2.21年度に向け実験計画を立案 温度感覚を測定する対象者数を確保し、動的温度感覚とあわせて皮膚血流量の影響を確認するため、20年度に購入した皮膚血流計更新ソフト(Windows XP版)を加えデータを収集する。21年度前半期は温度感覚に関する仮説検証型の基礎実験、後半期はケア開発に向けた介入実験を始める。
|