本研究の目的は、子育て期をより幸福に過ごすための支援プログラムの継続開発、さらに育児幸福感を測定する尺度項目を精選し結果の判断基準を作成することにある。 20年度では育児幸福感を高めるための支援プログラムを開発し評価するという研究課題(基盤研究C)で、最終年度に実施した1回の単発による開催プログラムの評価に関する論文が学会誌に掲載した。 また、育児幸福感尺度の実用化に向けては、回答者の負担を考え8因子から3因子に精選された16項目の短縮版を作成した。本尺度の構成概念妥当性の引き続きの検討、尺度結果の判断基準の明確化により活用性を高めたいと考える。短縮版尺度については、現在論文としてまとめ投稿するための準備を進めている。 本研究で検討するプログラムでは継続的なコースによる展開と、その評価、その後の縦断的な母親の育児幸福感の変化を追跡する。その際、今回作成した短縮版の尺度を用いる予定である。コースによるプログラムの開催は、21年度に予定している。
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