研究概要 |
本研究の目的は、子育て期をより幸福に過ごすための支援プログラムの継続開発、さらに育児幸福感を測定する尺度項目を精選しプログラム評価の判断基準を作成することにある。 20年度では育児幸福感を高あるための支援プログラムを開発し評価するという研究課題(基盤研究C)で、最終年度に実施した1回の単発による開催プログラムの評価に関する論文が学会誌に掲載した。21年度では、本研究で検討するプログラムでは継続的なコースによる展開と、その評価、その後の母親の育児幸福感の変化を追跡した。その際、今回作成した短縮版の尺度を用いた。コースによるプログラムの開催を21年度前半と後半に各1組を6回コースで開催した。評価項目は唾液アミラーゼに代わって唾液中のクロモグラニンを採用した.論文としてまとめ、学会誌への投稿並びに国際学会での発表を予定している。 また、育児幸福感尺度の実用化に向けては、回答者の負担を考え8因子から3因子に精選された13項目の短縮版を作成した。本尺度の構成概念妥当性の引き続きの検討、尺度結果の判断基準の明確化により汎用性を高めたいと考える。短縮版尺度については、現在論文としてまとめ学会誌に投稿している(審査中)。 この育児幸福感短縮版尺度に加え,すでに開発した育児ストレス尺度の短縮版尺度の作成を進め,2つの尺度に対する評価基準を作成し,保健指導での活用を依頼した.
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