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2010 年度 実績報告書

侵襲処置における乳幼児のストレス緩和を目指した親へのプリパレーションモデルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 20592609
研究機関聖泉大学

研究代表者

流郷 千幸  聖泉大学, 人間学部, 教授 (60335164)

研究分担者 法橋 尚宏  神戸大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (60251229)
古株 ひろみ  滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (80259390)
キーワード幼児期前期 / 母親 / 採血 / プリパレーション
研究概要

本研究の目的は、採血を受ける乳幼児のストレス緩和を目指した親へのプリパレーションモデルを作成することである。20~21年度には、新版STAI、唾液中アミラーゼ活性値を使用して、子どもの採血に付き添う母親の不安やストレス負荷の程度を明らかにしてきた。今年度は、母親との面接から子どもの採血に付き添った母親の思いを明らかにした(第30回日本看護科学学会及び人間看護学研究No.9)。対象は承諾が得られた1歳~3歳6カ月の子どもをもつ母親18名である。その結果【一緒が安心】【泣くことの受容】【抱っこの難しさ】の3つのカテゴリと8つのサブカテゴリが抽出された。幼児期前期の子どもは、抑えられたり針への恐怖で泣いたり、暴れたりするが、母親は子どもとともに採血に臨むことで、子どもの気持ちの共有や子どもの代弁者となることができ、一緒に居ることが安心につながるなどポジティブに捉えていることが分かった。また、採血を受ける幼児と親、看護師の関わり合いを明らかにするために、採血場面のビデオ分析を行った(第18回日本看護家族学会、第31回日本看護科学学会において発表予定)。その結果、子ども自身が自ら覚悟を決めている瞬間があること、嫌だという思いを精一杯表現していることを母親や看護師がうまくキャッチし、子どもに共感できると子どもは「頑張った」という達成感や満足感を得ることができ、母親や看護師も子どもとの一体感を得ていることが分かった。
今年度は最終年度であり、これまでの研究結果を踏まえ、採血を受ける子どもの親へのプリパレーションモデル作成を目指し、現在も小児専門病院に勤務する看護師とともに、検討会を行っている。モデルの作成過程、有効性などについては論文投稿を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 幼児前期の子どもの採血に抱っこで付き添う体験をした母親の思い2011

    • 著者名/発表者名
      古株ひろみ
    • 雑誌名

      人間看護学研究

      巻: 9 ページ: 127-133

    • 査読あり
  • [学会発表] 幼児期前期の子どもの採血に抱っこで付き添う母親の思い2010

    • 著者名/発表者名
      古株ひろみ
    • 学会等名
      第30回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2010-12-04
  • [学会発表] 採血を受ける子どもに付き添う親のストレス指標としての唾液中亜アミラーゼ活性の妥当性2010

    • 著者名/発表者名
      流郷千幸
    • 学会等名
      日本家族看護学会第17回学術集会
    • 発表場所
      愛知県
    • 年月日
      2010-09-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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