研究課題/領域番号 |
20592644
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研究機関 | 明治鍼灸大学 |
研究代表者 |
桝本 妙子 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (50290218)
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研究分担者 |
福本 恵 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40290217)
三橋 美和 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60347474)
植村 小夜子 明治国際医療大学, 看護学部, 准教授 (10342148)
田中 小百合 明治国際医療大学, 看護学部, 講師 (80324573)
大籠 広恵 明治国際医療大学, 看護学部, 助手 (20440894)
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キーワード | 新任期保健師 / 活動計画と評価 / 教育的介入 / プログラム開発 |
研究概要 |
本年度は、研究対象者の選定と調整、計画立案、および教育的介入を行った。教育的介入では講習会を開催し、講習会の教育的効果を検討するとともに、必要に応じて個別指導を実施した。対象は、A県内の保健所(政令市を含む)及び市町村に就職して2〜3年を経た保健師で、本人および所属の責任者に研究の意義と目的、方法、結果のまとめと公表の仕方について文書で説明し、同意の得られた21名である。倫理的配慮については、研究代表者の所属する大学の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。講習会は、講義と事例演習を行った。演習では、現在の担当業務を配慮したグループ編成により母子または成人事例の事業評価計画を検討した。教育的介入の評価は、対象者に講習会前後に自記式質問紙調査を行い、その変化を検討した。調査票は匿名とし、照合のため両方の調査票に任意の同一記号を記入してもらった。調査内容は、健康問題の把握から活動計画と評価に関する全21項目である。それぞれについて「よくできる」から「まったくできない」までの5段階による回答を得、得点の低い順に1点から5点を配した。分析方法は、ウィルコクソンの符号付き順位和検定により講習会前後の差を分析した。21項目の全体平均では講習会前後で有意な差はみられなかったが、14項目において、講習会前より講習会後の方が得点の高い傾向を示した。とくに、評価項目を立案できるか、評価方法を立案できるか、評価時期が立案できるかにおいて有意差があり、いずれも講習会後の方が高かった。以上のことから、講習会の効果が一定認められたといえ、受講者からは、グループワークでじっくり話し合いができてよかった、演習に取り組むことで理解が深まったという意見もあった。 次年度は、評価計画に基づく個別指導を行うとともに、講習会を実施して評価能力のさらなる育成をすすめる予定である。
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