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2011 年度 実績報告書

高齢者の障害進行予防のためのサービス提供のあり方に関する追跡研究

研究課題

研究課題/領域番号 20592645
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

三徳 和子  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (60351954)

キーワード要介護(支援)高齢者 / 追跡研究 / 疾患 / ADL・IADL / 予後 / 重度化予防 / 介護保険サービス / 評価
研究概要

要介護(支援)高齢者対策における根拠を得るために,G市で平成15年4月から平成16年12月までの間に要支援または要介護と認定された全高齢者2,338人を追跡し、その後の変化と関連要因を検討した.1つ目は疾病の特徴を明らかにした.結果は(1)疾患の記載がないのは,男で8.2%,女で8.5%であった.記載された平均疾患数に男女差はなかった.(2)循環器系の疾患は男性の56.6%,女性の50.2%と半数以上が有し,男が女より多かった(p=0.01).(3)循環器疾患のうち,一番多いのは脳血管疾患の52.8%で,男が女よりも割合が大きかった(p<0.01).男女共に割合は加齢により減少し(男女p<0.01),要介護度が重度になるほど大きくなっていた男女(p<0.01).(4)筋骨格系及び結合組織の疾患は2番目に記載が多く,男性は23.1%,女性は39.8%で女が男よりも多かった(P<0.01).(5)損傷,中毒及びその他の外因の影響は男性では10.6%で、女性は13.9%と4番目に多い疾患であり,女性の割合が男性よりも大きかった(p=0.02).次に軽度者の麻痺,関節制限,移動,複雑動作と5年後の介護度の維持・改善ついてみた.結果は(1)年後の介護度の維持・改善は15.5%で,悪化(死亡含)は64.9%,不明19.9%であった.(2)麻痺有の男女計では単変量解析で「左下肢に麻痺が有」の者,「右下肢に麻痺が有」の者は5年後の介護度の悪化と有意に関連していた.(3)関節制限有の男女計では,「関節制限が有」,「股関節に関節制限が有」,「膝関節に関節制限が有」の者は維持・改善と有意に関連しており,多変量解析でも「関節制限が有」の者のORは1.91(p=0.01),「膝関節に関節制限が有」の者のORは1.66と5年後の介護度の維持・改善と関連していた(p=0.05)、(4)移動では男女計では「両足での立位保持はできない」,「歩行ができない」,「移乗はできない」,「移動できない」が有意に5年後の介護度・死亡と関連していた.(5)複雑動作では男女計で「洗身ができない」の多変量解析でのORは0.462で有意に悪化・死亡と関連していた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 要介護(支援)高齢者の視聴覚と介護度の関連

  • [学会発表] 要介護(支援)高齢者の視聴覚と介護度の関連(会議録)2012

    • 著者名/発表者名
      三徳和子, 森戸雅子
    • 学会等名
      日本在宅ケア学会
    • 発表場所
      東京ホテルグランドパレス
    • 年月日
      2012-03-17
  • [学会発表] 要介護軽度者の麻痺、関節制限、移動、複雑動作と5年後の介護度の維持・改善2012

    • 著者名/発表者名
      三徳和子, 簑輪眞澄
    • 学会等名
      日本疫学会
    • 発表場所
      東京学術総合センター一橋記念講堂
    • 年月日
      2012-01-27
  • [学会発表] 要介護(支援)高齢者の原因疾患と死亡の関連2011

    • 著者名/発表者名
      三徳和子、森戸雅子、齋藤美紀、片田信子
    • 学会等名
      日本在宅看護学会
    • 発表場所
      東京首都大学東京荒川キャンパス
    • 年月日
      2011-12-11
  • [学会発表] 要介護(支援)高齢者の視聴覚と介護度の関連2011

    • 著者名/発表者名
      三徳和子, 簑輪眞澄, 富田早苗, 西岡洋子, 後藤忠雄, 坂本由之
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      秋田市秋田アトリアン
    • 年月日
      2011-10-19

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公開日: 2013-06-26  

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