研究概要 |
研究目的は、在宅ターミナルケアに関して訪問看護師自身が必要あるいは不足と捉えている知識・技術を明確にし,それらに焦点を絞った学習内容を、時間・費用が少ない学習方法で系統的・効果的に学習できる「在宅ターミナルケア」の教育プログラムを開発することである。 平成20年度は,訪問看護師対象に在宅ターミナルケアに関する質問紙調査実施に向けて,調査機関・対象の抽出方法,質問紙調査の内容・方法を検討し調査票を作成した。調査機関・対象は,最初に無作為抽出した全国約1600の訪問看護ステーション管理者を対象に,往復はがきを用いて在宅ターミナルケア実施の有無及び質問紙調査への協力の可否を尋ね,次に在宅ターミナルケアを実践し研究協力に同意が得られた訪問看護ステーション管理者・スタッフを対象に,質問紙調査を行なうこととした。調査内容は,訪問看護師向け書籍の在宅ターミナルケア関連内容、訪問看護師向け在宅ターミナルケアに関する研修会での学習内容や研究成果を参考に,【基礎的知識:9項目】・【基礎的技術:10項目】・【悪化期:37項目】・【臨死期:8項目】・【死別期:4項目】を抽出し,学習方法に関する調査項目は、在宅ターミナルケアについて訪問看護師が現在及び今後希望する学習の形式・媒体に関する項目とし,質問紙を作成した。 平成21年度は,上記のはがき調査・質問紙調査の実施及び結果の分析を行ない,訪問看護師対象の在宅ターミナルケアに関する教育プログラムを開発する予定である。
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