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前年度に引き続き、アルコール依存症者の家族21例のインタビューデータの比較分析を継続して行っている。分析過程で生じた疑問や新たなデータを得るために、インタビューデータを追加した。
また、今年度は来年度のアルコール依存症者の家族の教育支援プログラムの作成に向けて、医中誌でアルコール依存症者の家族に対する支援や教育支援プログラムに関する研究、あるいは対象をアルコール依存症者に限定せず、教育支援プログラムに関する研究を広く検索し、これまでの知見の整理を行った。さらに、アルコール依存症者の家族に関心を持ち、継続的な支援を先駆的に行っている研究者らの活動を視察し、これまでの分析結果を踏まえ、意見交換を行った。加えて、教育プログラムに必要な要素のひとつとして考えているグリーフワークについての理論を再確認し、実践活動の視察を行った。
その結果、教育支援プログラムに必要な要素として、知識(アルコール依存症、受療の援助、断酒会など)、孤立感からの解放、感情の叶露、希望、回復者(モデル)の参加、自己肯定訓練、グリーフワーク、認知行動療法などが、候補として考えられた。平成22年度はこれらの結果を、アルコール依存症者を支援している看護研究者や看護者に掲示し、グループインタビューを行うことで、より効果的なプログラムを作成するための、教育支援プログラムの洗練化を行う予定である。
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