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2009 年度 実績報告書

退職看護職による遺族ケアシステム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20592665
研究機関岩手県立大学

研究代表者

工藤 朋子  岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (50305265)

研究分担者 三浦 まゆみ  公立大学法人岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20305254)
蛎崎 奈津子  公立大学法人岩手県立大学, 看護学部, 講師 (80322337)
藤村 史穗子  公立大学法人岩手県立大学, 看護学部, 助手 (90438086)
田口 美喜子  公立大学法人岩手県立大学, 看護学部, 助手 (50468112)
キーワード看護学 / 遺族ケア / 遺族サポーター / 遺族ケアシステム
研究概要

本研究の目的は、大切なご家族を亡くした方々を地域でどのように支えていくか、遺族支援システムを構築するための基礎資料を得ることである。平均21年度は、もともと地域が持つ力を活用しながら、どのように遺族支援を継続的に展開していくのかを明確にするために、岩手県二戸市浄法寺総合支所の協力を得て、住民の遺族支援に関するニーズ調査(自記式質問紙調査)を実施した。その結果、住民は近所に家族を亡くした方がいる場合、気にかけてはいるがどのように接すればいいか戸惑っている様子が浮かび上がった。一方、家族と死別した遺族は、その悲しみが落ち着いたと感じる時期はさまざまであったが、半数以上の人は周りの人が声をかけいくけたことを覚している方がいた。しかし、死別後「まだ落ち着いていない」と感じ、「気分が沈んでゆううつ」等自覚している方がいたことから、住民同士が支え合う地域作りや相談窓口の周知、相談窓口への橋渡し役として遺族サポーターの養成など、遺族ケアシステム構築の必要性が見出された。そこで、行政と繰り返し検討を重ね、これまでの住民組織を活用することが適切と考え、民生委員・保健推進員等を対象に研修会を開催し、死別後に起こりやすい身体反応や遺族への対応について知識の普及を図った。平成22年3月には、遺族と相談窓口(行政機関)の橋渡しをする役割として「遺族サポーター」を認定した。また、各地区の健康教室の場に出向き、調査結果の報告をした。さらに、遺族の相談窓口の普及を図るためにリーフレットを作成し、浄法寺地区に全戸配布した。平成22年度は、遺族サポーターの活動状況の把握、遺族の相談体制について検討を重ね、関係機関と調整をはかりながらシステム構築を目指す。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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