研究課題/領域番号 |
20592674
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
岩瀬 信夫 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40232673)
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研究分担者 |
山田 浩雅 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60285236)
中戸川 早苗 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (60514726)
糟谷 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10553357)
岩瀬 貴子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (80405539)
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キーワード | Orem / SCDNT / セルフケア / 統合失調症 / 看護過程 / NANDA |
研究概要 |
研究目的:オレムのセルフケア不足看護理論によるセルフケア・エージェンシーである慢性統合失調症患者の意志決定を重視し、より質の高い医療・看護を提供するため、地域で暮らす慢性統合失調症患者が認知しているセルフケア能力及び任意入院をしている慢性統合失調症患者のセルフケア能力の構造を明らかにし、NANDA看護診断のドメインとの立体的連結を行い、長期入院精神障害者の大半を占める慢性統合失調症患者の社会復帰促進を進める看護診断、介入モデルの開発を期する。 当初平成22年度前半で調査およびデータの分析を終了する予定であったが、諸般の事情で22年度後半に調査がずれ込み、研究協力施設に再度、倫理委員会の簡略審議を依頼し、調査に取りかかった。20名の調査対象中、最終的に調査協力が得られ情報提供した対象者は10名であった。一例をあげれば主観的体験として、被毒により呼吸困難となり臨死体験をした当事者は、身体感覚として心悸亢進に伴う慢性的「消耗性疲労」に襲われ、「活動耐性低下」が日常化していた。動作ごとに休むというセルフケア行動を取っていたが「家事家政障害」が常態化していった。精神科に入院していても毒による死という「不安」から逃れられず、保護された環境から出れば再び毒を盛られるリスクから入院の継続を望んでいる。聴取した多くの事例は妄想型事例であり、現在解析中である。 今年度の日本看護科学学会学術集会を目標に整理したい。
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