本研究の目的はアクティビティケアを「利用者のライフスタイルを尊重する、その人らしい生活のための援助」と考える立場をとり、アクティビティケアの主たる提供者である看護職・介護職の共有できる評価指標の要素を明確にし、それを基盤としてアクティビティ評価指標の作成を行うことである。 「認知症高齢者のアクティビティケア評価指標:介護と看護の共同モデルの開発」は以下の3段階から構成される。 1段階:アクティビティケア・アクティティケア評価指標となる要素の抽出 2段階:アクティビティケア評価指標の作成 3段階:アクティビティケア評価指標の有効性検証 本年度においては2段階の半ばまで終了した。本年度はアクティビティケアの重要な概念である「その人らしさ」と「アクティビティケア評価指標」となる要素を抽出し、評価指標原案を作成した。「その人らしさ」と「アクティビティケア評価指標」となる要素は今まで現場職員が各々の認識に基づいて判断してきた「アクティビティケア」の意味と効果を明確にするための重要なガイドラインとなる。 これらの要素は文献検討を行って概念整理を行い、その成果をアクティビティ・サービス研究誌に投稿した。
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