本研究では、アクティビティケアを「利用者のライフスタイルを尊重する、その人らしい生活のための援助」と考える立場をとり、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設の看護職・介護職が提供している「その人らしいライフスタイルを尊重するケア」と「その評価」の分析によってアクティビティケアの主たる提供者である看護職・介護職の共有できる評価指標の要素を明確にし、それを基盤としてアクティビティケア評価指標の作成を行うことを目的としている。 本年度は中国地方5県の全特別養護老人ホーム・介護老人保健施設807設の介護主任・看護主任各1名ずつ、計1614名を対象として郵送による無記名の自記式質問紙調査を行った。調査内容は予備調査(老人保健施設・特別産護老人ホームの看護主任・介護主任へのフォーカスグループインタビュー)の結果を踏まえてケアの提供状況、ケア効果の評価の実際とその指標等に関する54項目を設定した。回答数は773、回答率は48%であった。(内訳:老建看護主任139名、老健介護主任140名、特養看護主任239名、特養介護主任255名) このデータをもとに、因子分析を行いアクティビティケア評価指標の原案の作成を行った。
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