研究概要 |
平成20年度は認知症患者を5~10人の少人数グループが1教室で、週1回、1日1~1.5時間認知症感動療法を実施し、MMSE、ADL(Barthal Index), Geriatric Depression Scale(GDS)を検査し、認知機能と一般状態の推移を介入群、非介入群とも測定。6か月間の認知症感動療法で認知機能(MMSE)は有意に上昇し、これに対して非介入群では有意に低下したことを明らかにした。 平成21年度においては介入参加者をさらに増やし、ボランティア教師役も増やして多くの参加者を対象に本研究を推進している。 さらに対象者においては、在宅にいる認知症患者の家族が困難を感じているBPSD(Behavioral and psychological symptoms of dementia)をもつ患者も対象にしている。ある日、患者に家族のアルバムを見せた時の患者の反応がきっかけとなり、現在はオリジナルのホームビデオ(家族の生活の様子など)を作成・編集して認知症感動療法の研究となる内容でも推進中である。
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