1.デイサービス事業のケア記録入力システムを4月から正式運用し、第一段階として、4月からの以下の蓄積データを基にテキストマイニング等によって分析した。利用回数の多い利用者について、実際のケアプラン(実ケアプラン)を知らない我々研究者が読み取り、推定したケアプラン(推定ケアプラン)を資料として作成し、デイサービス事業所においてカンファレンスを開催した。 2.前項のカンファレンスにおいて、利用者に関する推定ケアプランが実ケアプランと概ね一致していることがわかったと同時に、実ケアプランで示されたサービスが行われているものの、そのサービスが記録に残されていないことも課題として認識された。 3.前項の課題を踏まえた8月以降5ヶ月間の記録データを基に、再度1.と同じ分析を行い、カンファレンスを開催したところ、推定ケアプランから導かれた利用者像はほぼ一致することが明らかになった。 4.ケア記録の有効活用に関する本研究目的のための前項までの取組みについて、職員の記録やケアプランに対する意識や行動の変化を明らかにするため、デイサービスのスタッフにインタビュー調査を行った。 5.次年度は、前項の結果および、1.~3.についてさらに本年度のデータを加えた分析結果を基に、研究成果としてまとめる。
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