研究課題/領域番号 |
20592695
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
小関 祐二 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (10373127)
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研究分担者 |
山本 浩子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (50341243)
西下 彰俊 東京経済大学, 現代法学部, 教授 (80156067)
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キーワード | ケア記録の活用 / 小規模多機能施設 / テキストマイニング |
研究概要 |
1. 平成21年度に実施したテキストマイニングによるケア記録データの分析・活用について、ケアスタッフの意識・行動の変化を調査するため、6名のスタッフを対象に面接調査を実施し、つぎの内容が把握できた。 (1) 記録の重要性の理解に関する変化を感じており、記録の検討のための会議や勉強会の必要性を感じるなど、今後の記録の活用に向けた意欲がみられた。 (2) 他のスタッフや家族・本人が閲覧することをふまえ、他者の閲覧を考慮した書き方がなされていた。また、管理者は、スタッフが記録意欲を維持できるように配慮した指導を行っていたことが把握できた。 (3) システムは閲覧が容易な記録書式であり、情報収集が簡便であることから記録閲覧頻度が増加した。 (4) 課題として、システム導入時の不安感や導入後の記録や分析に対する負担を心配していたことや、管理者には過度な指導に対するスタッフの負担感増大への恐れや指導方法への迷いが感じられた。 2. 1年間(2009年10月~2010年9月)のケア記録データをテキストマイニング等によって分析した。利用回数の多い利用者について、実際のケアプランを知らない我々研究者が読み取り、推定したケアプラン等を分析資料として作成し、その資料を基にデイサービス事業所においてカンファレンスを開催した。 3. 前年度同様、利用者に関して推定したケアプランが実際のケアプランと概ね一致しており、推定した利用者像もほぼ一致することが明らかになった。
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