• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

制御性T細胞による樹状細胞の機能抑制における責任遺伝子の同定と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20599001
研究種目

特別研究促進費

研究機関東北大学

研究代表者

大西 康  東北大学, 病院, 助教 (10509574)

キーワード制御性T細胞 / 樹状細胞 / Foxp3 / CTLA-4 / 免疫寛容 / microRNA
研究概要

免疫寛容の成立維持に必須の細胞であるFoxp3+CD4+CD25+制御性T細胞(Treg)がどのような機序で免疫反応を制御しているかについては十分に解明されていない。申請者はTregの機能解析を進めることで、新たな腫瘍免疫療法の開発につなげることを目的としている。これまでのマウスを中心とした解析で、Tregが樹状細胞を負にコントロールすることが、免疫制御の重要な機序のひとつであることを示した。本研究では同種造血幹細胞移植における使用頻度が増加している臍帯血を用いてT細胞や樹状細胞の機能解析を行った。臍帯血由来単球からGM-CSFとIL-4を用いて分化させた樹状細胞と、臍帯血由来T細胞を抗CD3抗体存在下で反応させた。反応後の樹状細胞におけるmicroRNA発現を定量PCR法で測定したところ、免疫反応に関係すると報告されているmiR16, miR132, miR146a, miR146b, miR150, miR155の発現がすべて増加した。樹状細胞をLPSで刺激した際にも48時間後にこれらのmicroRNAの発現が増加した。樹状細胞のCD86発現を抑制する可能性があるmicroRNAとして選定したlet7-g-2に関してもT細胞との反応後に発現が増加した。T細胞と樹状細胞の反応後に増加するmicroRNAが免疫反応のnegative feedbackとして機能する可能性を検討中である。さらにTregによる免疫抑制の機能分子として重要なCTLA-4が樹状細胞に与える作用の解析を進める予定である。

備考

基盤C

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] CTLA-4 control over Foxp3^+ regulatory T cell function2008

    • 著者名/発表者名
      Wing K, Onishi Y et.al.
    • 雑誌名

      Science 322

      ページ: 271-275

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Foxp3^+ natural regulatory T cells preferentially form aggregates on dendritic cells in vitro and actively inhibit their maturation2008

    • 著者名/発表者名
      Onishi Y, Fehervari Z et.al.
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci USA 105

      ページ: 10113-10118

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 制御性T細胞と樹状細胞のクロストーク2008

    • 著者名/発表者名
      大西康, 坂口志文
    • 雑誌名

      実験医学増刊樹状細胞による免疫制御と免疫制御と臨床応用 26

      ページ: 3197-3203

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi