研究概要 |
1.妊娠初期子宮筋-脱落膜-胎盤組織の切片の免疫組織にて、S1P同様リン脂質のLysophosphatidic acid (LPA)の合成酵素であるAutotaxinの局在を確認した。 2.当院倫理委員会の承認のもと、正常妊娠初期に人工妊娠中絶を施行した患者からのインフォームドコンセント得た上で採取した絨毛検体を細切し初代EVT培養を行い、RNAを回収し、リアルタイムPCR法にて、優位なLPA受容体のサブタイプを同定した。同様にEVT細胞株HTR-8/SVneoについても比較検討し、in vitroの系でHTR-8/SVneoを使用することを検討した。 3.妊娠初期子宮筋-脱落膜-胎盤組織の切片の免疫組織にて、LPA受容体の局在を確認した。 4.EVT細胞株HTR-8/SVneo細胞を用いて、LPAをchemoattractantとして刺激したところ、遊走能、浸潤能の亢進を認めた。1-4のデータをまとめ、LPAのEVT侵潤のメカニズムとして、IFPAworkshopで発表した。 5.EVT細胞株HTR-8/SVneo細胞を用いて、S1Pをchemoattractantとして刺激したところ、低濃度では、遊走能、浸潤能の低下を認めた。 6.3.で認めた、LPAによるS1Pの遊走能、浸潤能の亢進は抑制された。 7.1-100nMのS1P刺激によりERK, Akt, p38のリン酸化につきWestern blot法にて検討し、細胞内グナル伝達について解析した。
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