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2010 年度 実績報告書

子宮癌手術後続発性下腿リンパ浮腫のためのセルフケア介入プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20599021
研究機関帝京平成看護短期大学

研究代表者

佐藤 真由美  帝京平成看護短期大学, 看護学科, 講師 (40375936)

研究分担者 佐藤 禮子  兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90132240)
キーワード子宮がん / 続発性リンパ浮腫 / セルフケア / 介入プログラム
研究概要

本研究目的は、子宮癌に罹患した患者が、疾患と手術療法に伴う自己の身体(病態)を正しく理解し、自ら回復を促進させるセルフケアを習得、手術後続発性リンパ浮腫を発症させない社会生活維持を目指せるように、構造化したセルフケア介入プログラム開発、適用、評価、精錬することである。
【平成22年度実施成果】考案したプログラムを17名の対象者に臨床適用した。I.セルフケア実施状況、1.弾性ストッキングは10名が装着(58%)、装着開始時期は、手術後平均2.4週、平均装着日数は4.8日/週であった。2.下肢周囲径測定は10名が実施(58%)、左右足部、足関節、下腿、大腿、足付け根いずれにおいても、また、全期間で手術前計測値から減少していた。3.自由記載では、1)リンパ浮腫予防知識習得(1)促進因子、(1)リンパ浮腫予防を自らの課題とすること、(2)リンパ浮腫症状悪化への懸念。(2)阻害因子、(1)知識不足からの混乱、中断。(2)症状悪化。2)技術習得(2)促進因子、(1)自己効力感。(2)阻害因子、弾性ストッキングの(1)きつさ、(2)面倒、材質、刑場への不満に集約された。II.QOL調査は、SF36を用い、手術前、退院前、手術後3カ月目で比較を実施した(Mann-WhitneyU-testP<0.05 n-12)。1)身体機能、日常役割機能(身体)、身体の痛み、日常役割機能(精神)は、手術前に比退院前は有意に低下していた。2)身体機能、日常役割機能(身体)、身体の痛み、活力、心の健康は、退院前に比し手術後3ヶ月目で有意に増加していた。3)日常役割機能(身体)、日常役割機能(精神)、心の健康は、手術前に比し手術後3カ月目で有意に増加していた。以上ストッキング装着は、創の痛みがあり退院前には難しいことが多いため、ここの状況に応じて対応する。また、下半身の衣服についての説明や、装着負担を軽減するためにサイズ選択時には対象者との意見のすり合わせが重要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 子宮がん手術後続発性リンパ浮腫におけるセルフケア介入プログラム開発 子宮がん手術後続発性リンパ浮腫患者のセルフケアに対する取り組み2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤真由美
    • 雑誌名

      帝京平成看護短期大学紀要

      巻: 第21号 ページ: 5-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 子宮がん手術後続発性リンパ浮腫におけるセルフケア2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤真由美
    • 学会等名
      市原市看護専門学校教員研修会
    • 発表場所
      市原市看護専門学校
    • 年月日
      2010-12-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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