平成21年度は、平成20年度に引き続きデータ整備を行うとともに、その成果をセミナー及び論文として発表した。 ・データベースの整備 : 平成20年度に引き続き主要国の研究機関データベースを構築した。同データベース、及びそれを用いた特許引用論文のセクタ分析について、経済協力開発機構においてセミナーを開催し、同機構の研究者との意見交換を行った。また、データについては、同機構の要請に応じて閣僚理事会の検討資料として提供した。さらに、研究者の経歴データベースについても新たなデータを追加し、整備を進めた。同データに基づく分析については、平成22年8月に国際会議(4S/JSSTS meeting)にて発表予定である。 ・既存指標の検討と新しい指標の開発 : 学術論文データに焦点を当てて、基礎的な分析を行い、既存の指標の妥当性及び信頼できる活用法等について理論的に検討するとともに、新たな指標開発に向けたディスカッションを行った。 ・我が国の大学評価の特性の解析 : 我が国の組織要因の分析結果に基づき、固有の大学評価に対する研究者の考え方について特徴の分析を進めた。その結果も踏まえて、論文を取り纏めた。
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