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2011 年度 実績報告書

慢性ストレスによる下行性疼痛調節系の機能変化

研究課題

研究課題/領域番号 20602005
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

井辺 弘樹  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60326353)

研究分担者 仙波 恵美子  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00135691)
キーワードストレス / 疼痛学 / 下行性疼痛調節系
研究概要

1、コントロール、強制水泳ストレス負荷ラットの足底にCFAを注射し慢性炎症を惹起した。強制水泳ストレス負荷ラットではコントロールに比し、CFA注射1日後、熱刺激に対する痛覚過敏が増強し、CFA注射3時間後および7日後、機械刺激に対する感受性が増強するというデータが得られた。脊髄、吻側延髄腹内側部、さらに、大脳皮質などの高位中枢でのp-CREB、p-ERK、c-fosの発現を免疫組織化学的に調査した。強制水泳ストレス負荷ラットの脊髄ではp-CREB発現の増加が認められたが、一方、c-fos発現は減少していた。そして、強制水泳ストレス負荷ラットの大脳皮質でp-CREB発現が増加する傾向が認められたため、現在、さらに症例を増やし、島皮質や前帯状回などにフォーカスを当て検討を加えている。
2.慢性拘束ストレス負荷後、吻側延髄腹内側部および中脳中心灰白質を摘出しWestern blotを行った。ラットに3週間拘束ストレスを負荷すると中脳中心灰白質において著明なGFAPの減少が観察された。一方、吻側延髄腹内側部では3日間の拘束ストレス負荷でGFAPの減少が有意であった。免疫組織化学的にその中のどの領域で変化が著明であるのか、さらに検討を加えた。その結果中脳中心灰白質においては腹外側部で著明なGFAPの減少が認められ、吻側延髄腹内側部では、領域間に差はなく全体的にGFAPが減少していた。
3.Rat Tph2遺伝子断片を含むshRNAプラスミドをエレクトロポレーション法を用いてラットの吻側延髄腹内側部神経細胞に遺伝子導入を試みた。現在、電気刺激電極を改良し、刺激強度など条件を検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Activation of Mitogen-Activated Protein Kinase in Descending Pain Modulatory System2011

    • 著者名/発表者名
      Imbe, H. Senba E. Kimura A, Donishi T, Yokoi I, Kaneoke Y.
    • 雑誌名

      J Signal Transduct

      ページ: 10

    • DOI

      doi:10.1155/2011/468061

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.wakayama-med.ac.jp/med/physiologyl/Dept_of_Physiology,_Wakayama_Medical_University/jiao_shi_shao_jie.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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