研究課題
基盤研究(C)
炎症性疾患において、局所に多数の炎症性メディエーターが放出され、その近傍にある感覚神経を刺激あるいは感作させることで、炎症性疼痛を引き起こす。本研究は炎症性メディエーターブラジキニンやトリプターゼなどによる疼痛関連受容体(TRPA1及びP2X3)の機能増強機構を解析し、炎症性疼痛の発症における疼痛関連受容体感作のメカニズムを解明した。主な研究成果として、(1)ブラジキニンやPAR-2受容体アゴニストによるTRPA1及びP2X3チャネルの活性増強を明らかにした。(2)機能増強メカニズムには細胞内PKAやPLCが重要な役割を担っていることを解明した。(3)TRPA1やP2X3チャネルを介した疼痛行動がPAR-2アゴニストによる増強効果がIn vivoレベルにおいて確認された。これらのデータによって炎症性疼痛発症の新しい分子メカニズムが明らかになった。
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