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2010 年度 実績報告書

経頭蓋磁気刺激法を用いた神経因性疼痛治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20602018
研究機関産業医科大学

研究代表者

由比 友顕  産業医科大学, 医学部, 助教 (60330982)

研究分担者 笛田 由紀子  産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (10132482)
上野 晋  産業医科大学, 医学部, 准教授 (00279324)
キーワード反復経頭蓋磁気刺激 / 神経因性疼痛 / von Freyフィラメント / rTMS / Plantar試験
研究概要

本年度は反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)が神経因性疼痛モデルマウスの疼痛を抑制する刺激方法の確立とメカニズム解明を試みた.
【方法】(1)5週齢のddYマウス群の左坐骨神経を1/3-1/2結紮し神経因性疼痛モデル(Seltzer法)を作製した。6週目に各マウスの機械的非侵害刺激に対する反応をvon Frey試験で、熱痛覚刺激に対する反応をPlantar試験で評価し左下肢の感覚過敏を確認した。7-10週にかけてrTMS群(n=10)は週5日間rTMS(運動〓値の120%の強度、1Hz,1000発刺激/日)を、コントロール群(n=10)は10分間の身体拘束をおこなった。11週目にvon Frey試験、plantar試験をおこなった。その後各5匹ずつ前帯状回のスライス標本を作成し電気刺激に対する集合膜電位を記録した。
【結果】(1)Plantar試験:rTMS前の6週齢では熱刺激に対する逃避潜時は両群とも差がなく右下肢7.5±0.7秒に対して手術した左下肢では2.9±0.6秒と短縮していた。rTMS後の11週齢ではコントロール群の左下肢潜時3.7±1.0秒に対してrTMS群4.6±1.1秒と有意に(p<0.001)延長していた。
(2)von Frey試験:フィラメントによる機械刺激からの逃避潜時は
(3)前帯状回スライス標本での電気生理学的解析:rTMS群では電気刺激に対する集合膜電位の振幅がコントロール群に比較して減少していた。
【考察】昨年度と異なりrTMSを行う時期を神経結紮後2週後より開始し、刺激条件も低頻度(1Hz),刺激回数の増加(5日/週)したところ、rTMSによる鎮痛効果が明らかとなった。rTMSの作用点としては前帯状回の興奮性抑制が関与することまで明らかとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Modulation of neuropathic pain with repetitive transcranial magnetic stimulation(rTMS)in mouse neuropathic pain model2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoaki Yuhi, Yukiko Fueta, Suaumu Ueno, Sadatoshi Tsuji
    • 学会等名
      International Conference of Clinical Neruophysiology 2010
    • 発表場所
      Kobe, Japan(神戸国際会議場)
    • 年月日
      2010-11-01

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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