平成20年は下記の要素について研究開発を行った (1)位置情報取得システムの研究開発 1.赤外線を用いた位置情報システムとコンテンツ提供システムの開発 赤外線を用いたID発信器と、そのIDを受信することが可能でPDAに取り付け可能な受信機を開発した。また、ユーザの館内における位置に応じてコンテンツを提供できるシステムを開発した。このシステムの成果は大学院公開で提供し、好評を得た。 2.傾きセンサを利用した博物館ガイドの把持状況認識システムの開発 傾きセンサを用いたコンテンツ操作インタフェイスを開発した。応用として、博物館ガイドの傾きに応じて鑑賞者すべてに提供されるパブリックスクリーンのコンテンツを操作できるインタフェイスを開発した。 (2)鑑賞物と鑑賞者とのインタラクションに関する社会学的評価の実施 1.鑑賞物と鑑賞者のインタラクションに関する国際的調査の実施 国内外の研究事例について調査を行う。必要に応じて特定の博物館ガイドについて研究調査を行った。 2.開発したシステムの社会学的評価とその結果に基づくシステムの改良 位置および操作情報やビデオカメラに記録したデータを元に鑑賞者の行為を詳細に調査・検討し、論文執筆のほか研究開発計画へのフィードバックを検討した。
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