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2009 年度 実績報告書

地域博物館標本と最新地球史研究成果の融合による新たな博物館教育の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20605002
研究機関岐阜大学

研究代表者

川上 紳一  岐阜大学, 教育学部, 教授 (80183036)

キーワード博物館 / 地球史 / 化石 / 岩石 / 岐阜県 / アンモナイト化石 / 生涯学習施設
研究概要

平成21年度も、前年度と同様に夏季特別展の企画・展示を中核に、展示開発を行い、博物館教育を展開した。
(1)夏季特別展としては、岐阜県大垣市金生山の化石を展示した。特別展開催期間中に、本研究の連携研究者である京都大学総合博物館大野照文教授による講演会を開催した。
(2)平成22年度の夏季特別展へ向けて、世界各地の地球史研究のフィールド写真を収集し、写真展開催のための準備を行った。岐阜県加茂郡七宗町の飛水峡や、美濃帯チャート層の写真撮影を行った。
(3)博物館における体験活動を充実するため、博物館入り口において、「化石探し体験活動」の場を設置し、アンモナイト化石やサメの歯化石を探す活動ができるようにした。化石レプリカ教室開催のための、教材開発を行った。また、アンモナイト化石を用いた学習カリキュラムを開発し、小学校で実証授業を行った。
(4)岐阜大学公開講座として、5月に「納古山の自然を調べよう」、8月に「化石レプリカ作り教室」、11月に「親子天文教室」を開催した。
(5)12月には、「日本最古の石博物館クリスマスレクチャー」を開催した。地質写真家・白尾元理氏による「かぐやが見た月」という講演を行った。
これらの博物館の活動をサポートするなかで、日本最古の石博物館の運営に関する課題が明らかになった。
(1)博物館の運営において、各種イベントの企画立案、運営を行う専門家がいないため、長期的な運営体制に課題がある。
(2)博物館の運営に町の職員が当たっており、広報活動が町内に向きがちである。来館者数の増加には周辺地域からの参加が必要であり、広く広報活動を展開できるスタッフを確保する必要がある。
(3)常設展示については、設立以来の展示物のままとなっている。展示物の更新に対する運営体制を確立する必要がある。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アンモナイトとオウムガイ標本を用いた課題解決型特別授業の実践2010

    • 著者名/発表者名
      川上紳一・東條文治
    • 雑誌名

      教師教育研究 第6号

      ページ: 165-170

  • [雑誌論文] 多細胞動物は原生代後期の氷河時代以前にすでに出現していたのか?2009

    • 著者名/発表者名
      東條文治・川上紳一
    • 雑誌名

      科学 79

      ページ: 596-599

  • [雑誌論文] 27億年前の地層から得られた酸素発生型光合成生物と真核生物のバイオマーカーはのちの時代の汚染だった2009

    • 著者名/発表者名
      東條文治・川上紳一
    • 雑誌名

      科学 79

      ページ: 1067-1069

  • [学会発表] 現職教員と大学教員の連携による課題解決型学習の構想2009

    • 著者名/発表者名
      東條文治・川上紳一
    • 学会等名
      日本科学教育学会研究会・東海支部会
    • 発表場所
      岐阜大学教育学部
    • 年月日
      2009-05-13
  • [図書] 図解入門最新地球史がよくわかる本(第2版)2009

    • 著者名/発表者名
      川上紳一・東條文治
    • 総ページ数
      380
    • 出版者
      秀和システム

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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