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2010 年度 実績報告書

地域博物館標本と最新地球史研究成果の融合による新たな博物館教育の試み

研究課題

研究課題/領域番号 20605002
研究機関岐阜大学

研究代表者

川上 紳一  岐阜大学, 教育学部, 教授 (80183036)

キーワード博物館 / 地球史 / 化石 / 岩石 / アンモナイト / 隕石 / 生涯学習施設
研究概要

平成22年度も、前年度と同様に夏季特別展の企画・展示を中核に、展示コンテンツ等の開発を行い、博物館教育を実践した。具体的取組は以下のようである。
(1) 夏季特別展としては、『地球史への旅』と題する写真展を行った。平成21年度に南オーストラリア自然史博物館のゲーリング博士の協力が得られることが明らかになったため、本年度連携研究者大野照文京都大学教授とともに、南オーストラリア、西オーストラリアにおいて地層、化石の調査を行い、新たな資料を追加した。また、特別展開催期間中に、本研究の研究協力者である白尾元理氏による講演会を開催した。
(2) アンモナイト化石とともに、モロッコ産の隕石を確保し、さまざまな隕石を展示した特設サイトの構築の準備を行った。月隕石、火星隕石、ベスタグループ隕石(ユークライト)、カンポデルシエロ隕石(鉄隕石)、ユレイライトなどが含まれる。これらの岩片の蛍光X線を用いた元素マッピングを行った。
(3) 博物館における体験活動を充実するため、博物館入り口において、「隕石探し体験活動」の場を設置する準備を進めた。体験活動用の隕石として、モロッコ産の未記載隕石NWA)を確保した。
(4) 12月には、「日本最古の石博物館クリスマスレクチャー」を開催した。気候学者・野元世紀氏(岐阜大学教授)による「雲南の自然に生きる」と題する講演を行った。
(5) 今年度は最終年度であり、これまでの研究を総括し、本研究で提案した日本最古の石博物館(七宗町)の博物館コンセプトを「宇宙137億年のなかの地球史」(PHPサイエンス・ワールド新書)と題する出版物に取りまとめた。また、開発した教材について、初等中等教育の理科教育における活用事例を学会誌に報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 魅力的な教材開発・アウトリーチ活動を通じた地球惑星科学と理科教育の連携2011

    • 著者名/発表者名
      川上紳一
    • 雑誌名

      第四紀研究

      巻: 50

    • 査読あり
  • [図書] 宇宙137億年のなかの地球史2011

    • 著者名/発表者名
      川上紳一
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      PHP研究所(PHPサイエンス・ワールド新書40)

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公開日: 2012-07-19  

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