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2010 年度 実績報告書

情報伝達における歴史像イメージングの構築とその博物館学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 20605013
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

宮田 公佳  国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (50342605)

研究分担者 井上 由佳  文教大学, 国際学部, 専任講師 (90469594)
キーワード評価・解析 / 可視化 / イメージング / 博物館学
研究概要

本年度では下記に示す事項について研究を行った.
(1)多様な資料情報を画像化する手法の検討:情報エンコード手法の詳細検討
多様な歴史資料情報を管理するためのワークフロー及び省力化されたデータベース構築手法を検討した.資料情報の画像化,2次元バーコード化,さらにAR (Augmented Reality)技術を応用し,ARマーカという形態で情報をエンコードする手法を検討した.
(2)画像化された情報源から所望情報を抽出する手法の検討:情報デコード手法の詳細検討
2次元バーコードは単独使用だけでなく,資料画像と合成結果を携帯電話で読解する手法を検討した.ARマーカでエンコードされた情報は,カメラとプロジェクタを応用したシステムによってデコードする手法の検討に使用した.
(3)プロトタイプの運用と改善
これまの研究で開発したプロトタイプの安定性を改善し,カメラとプロジェクタから構成される卓上型資料閲覧プロトタイプを構築した.情報取得及び提示手法としてAR技術を応用し,博物館来館者に対するユーザインタフェイスと情報提示手法について研究した.
(4)実証実験
利用者によるプロトタイプの評価実験を行い,その効果について検討した.プロトタイプの応用事例としてコンテンツ制作方法の検討に活用し,コンピュータプログラムを改変することなく別バージョンのコンテンツに改変するための手法を検討した.これらの実証実験の結果を通して,本実験で検討した手段及び機能を活用することで,コンピュータプログラミングに詳しくないコンテンツ制作者であってもシステムの構築と改修を行えるようにして,一度導入したシステムが一過性のものとならないようにするための検討を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] AR技術を用いた古銭資料の展示手法--試行実験とその評価2010

    • 著者名/発表者名
      井上由佳、宮田公佳、城石梨奈
    • 雑誌名

      博物館学雑誌

      巻: 36(1) ページ: 141-156

  • [学会発表] 日本における博物館発展のための戦略プラン2011

    • 著者名/発表者名
      井上由佳
    • 学会等名
      日本ミュージアムマネージメント学会・東京国立博物館主催 アジア博物館フォーラム
    • 発表場所
      東京(招待発表)
    • 年月日
      2011-02-20
  • [学会発表] Applying AR Technology with a Projector-Camera System in a History Museum2011

    • 著者名/発表者名
      Kimiyoshi Miyata, Rina Shiroishi, Yuka Inoue
    • 学会等名
      IS&T/SPIE's Symposium on Electronic Imaging
    • 発表場所
      San, Francisco
    • 年月日
      2011-01-25
  • [学会発表] 歴史資料のイメージング支援ツールの開発:AR技術の展示への試行的応用2010

    • 著者名/発表者名
      井上由佳、宮田公佳、城石梨奈
    • 学会等名
      全日本博物館学会 第36回研究大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-06-13

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公開日: 2012-07-19  

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