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2008 年度 実績報告書

博物館における縄文食プログラム策定の基礎資料収集及び新分析手法開発

研究課題

研究課題/領域番号 20605020
研究機関(財)新潟県文化振興財団(歴史博物館)

研究代表者

宮尾 亨  新潟県立歴史博物館, 学芸課, 研究員 (90245655)

研究分担者 西田 泰民  新潟県立歴史博物館, 学芸課, 研究員 (80172667)
浅井 勝利  新潟県立歴史博物館, 学芸課, 研究員 (90373472)
山本 哲也  新潟県立歴史博物館, 交流普及課, 研究員 (10276438)
キーワード縄文食 / 煮炊 / 土器 / 実験 / ELISA法
研究概要

縄文食体験プログラム作成に寄与するために、土器胎土中及び遺物包含土壌を試料としたELISA法によるアミノ酸検出及び構成タンパク質の復元などの新分析手法の実用化へ向けた開発を進め、平行して調理方法の実験例を蓄積し、縄文食料リスト及び調理方法を推定する基礎資料を充実させる。それらにあわせて調理方法の復元では実験例の蓄積と対照すべき、考古資料の分析を行う。
平成20年度は、上記研究計画の中で、特に分析試料の採集を主な目的とした発掘調査を平成20年8月3日から8月12日まで実施し、良好な分析試料を得た。特に土器付着物について窒素炭素同位体比を根拠に煮沸対象物の特定に努めている。
また、上記の土器付着物の窒素炭素同位体比の評価を主目的に、模造土器による煮炊き実験を行い、現生動植物を煮沸して付着するオコゲ中の窒素同位体比を測定している。同時に土器の煮炊き実験では、調理方法そのものについての見当を実施している。すなわち、出土縄文土器の内面および突起や文様の剥がれ面に付着したオコゲの状況と煮炊き実験土器に付着したオコゲの状況の比較を通した縄文時代の調理方法の推定である。平成20年度の煮炊き実験では、出土縄文土器に類似したオコゲを形成する煮沸方法の復元に至っていない。
なお、土器胎土中及び遺物包含土壌を試料としたELISA法によるアミノ酸検出及び構成タンパク質の復元に関しては、研究実施計画では平成20年度中に海外研究状況の視察を予定していたが、その実施を平成21年度に延期し、関連文献の調査にとどまっている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 土器付着物の同定2008

    • 著者名/発表者名
      西田泰民, 吉田邦夫, 原辰彰
    • 学会等名
      日本文化財科学会 第21回大会
    • 発表場所
      鹿児島国際大学
    • 年月日
      2008-06-14
  • [図書] 『総覧 縄文土器』(小林達雄編)2008

    • 著者名/発表者名
      宮尾亨, 西田泰民, 山本哲也, 共著者
    • 総ページ数
      1322
    • 出版者
      総覧縄文土器刊行委員会(株式会社アム・プロモーション)
  • [備考]

    • URL

      http://blogs.yahoo.co.jp/kaengatadoki

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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