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2009 年度 実績報告書

博物館における縄文食プログラム策定の基礎資料収集と新分析手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20605020
研究機関新潟県立歴史博物館

研究代表者

宮尾 亨  新潟県立歴史博物館, 学芸課, 研究員 (90245655)

研究分担者 西田 泰民  新潟県立歴史博物館, 学芸課, 研究員 (80172667)
浅井 勝利  新潟県立歴史博物館, 学芸課, 研究員 (90373472)
山本 哲也  新潟県立歴史博物館, 交流普及課, 研究員 (10276438)
キーワード縄文食 / 煮炊 / 土器 / 実験 / ELISA法
研究概要

縄文食体験プログラム作成に寄与するために土器胎土中及び遺物包含土壌を試料としたELISA法によるアミノ酸検出及び構成タンパク質の復元などの新分析手法の実用化へ向けた開発を進め、平行して調理方法の実験例を蓄積し、縄文食料リスト及び調理方法を推定する基礎資料を充実させる。それらにあわせて調理方法の復元では実験例の蓄積と対照すべき、考古資料の分析を行う。
平成21年度は、上記研究計画の中で、特に分析試料の採集を主な目的とした発掘調査を補足する遺跡の分布調査を平成21年8月25日から8月27日まで実施し、対比する土壌サンプルを得た。あわせて、土器付着物については継続して、窒素炭素同位体比を根拠に煮沸対象物の特定に努めた。また、上記の土器付着物の窒素炭素同位体比の評価を主目的に、模造土器による煮炊き実験を行い、現生動植物を煮沸して付着するオコゲ中の窒素同位体比を測定した。同時に土器の煮炊き実験では、調理方法そのものについての見当を実施している。すなわち、出土縄文土器の内面および突起や文様の剥がれ面に付着したオコゲの状況と煮炊き実験土器に付着したオコゲの状況の比較を通した縄文時代の調理方法の推定である。平成21年度の煮炊き実験でも、出土縄文土器に類似したオコゲを形成する煮沸方法の復元に至っていない。
なお、土器胎土中及び遺物包含土壌を試料としたELISA法によるアミノ酸検出及び構成タンパク質の復元に関しては、平成21年度にイギリス・ヨーク大学およびケンブリッジ大学を訪問し、海外の研究状況を視察し、土器胎土中の残存脂肪酸に着目した分析の具体的方法の教示を受けた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 新潟県長岡市山下遺跡の研究-火焔型出現期の年代と用途-2009

    • 著者名/発表者名
      吉田邦夫、西田泰民、宮尾亨、宮内信雄
    • 学会等名
      日本考古学協会 第75回総会研究発表
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2009-05-31
  • [図書] 『火焔土器の国』(新潟県立歴史博物館編)2009

    • 著者名/発表者名
      西田泰民、宮尾亨(共著者)
    • 総ページ数
      161
    • 出版者
      新潟日報事業社
  • [備考]

    • URL

      http://member.nbz.or.jp/miyao/Sanka/

  • [備考]

    • URL

      http://blogs.yahoo,co.jp/kaengatadoki/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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