研究課題
昨年度までの本研究における、我が国企業における戦略的知的財産マネジメント人材(以下CIPO)に関するアンケート結果に基づいて、我が国のCIPOに関しては調査が進んだと考えられることから、今年度は諸外国におけるCIPOの実態について研究を進めた。まずは、欧米のCIPOや知的財産関運企業等が多数集まる国際的に著名なコンファレンスに出席し、各国のCIPOの状況やマネジメントに関して情報収集を行った。続いて、我が国と同様にメーカーを多数有し産業の中核をなしているドイツに注目し、特に大手企業を中心に、CIPOの実態とそのマネジメントに関してヒアリング調査を行った。また、ヨーロッパ特許庁(EPO)、知的財産研究で著名なマックス・ブランク研究所、大学院レベルの知財教育に積極的に取り組んでいるアリカンテ大学(スペイン)等を訪問し、CIPO人材育成の実態について調査したさらにこれらのヒアリングをベースとして、CIPOに関する国際的な傾向を把握し、我が国企業との比較研究を行い、CIPO育成教育の参考とするために、主としてPCT利用上位企業を中心とした欧米企業に対して、我が国企業に行ったものと同様の調査票を利用したアンケート調査を行った。その結果について、集計・検討を行い、さらに我が国企業との比較等を行い考祭を進めた。また、本研究において行われたわが国の各業界における特許制度利用上位企菜約200社に対する戦略的知的財産マネジメント人材(CIPO)に関するアンケート調査の集計及び考察結果を国内外の学会や雑誌等において積極的に発表し、研究威果の社会への還元に努めた。さらに、本研究において翻訳・検討を行った米国の著名なCIPOの著した書籍についても、公刊を行って、我が国への著名CIPOの優れた知見の紹介に努めた。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)
経営システム
巻: Vol.20, No.1 ページ: 46-47
International Journal of Business Research
巻: Vol.10, No.3 ページ: 1-6