研究概要 |
紅藻類コブイシモの有するルリサンゴ幼生における変態現象に関わる新規マクロリドluminaolideの単離・構造決定に成功した.この新規変態誘因物質luminaolide(25.6 ng/mL)はコブイシモ抽出物が有する変態誘引活性を25.9±7.4%から92.6±2.9%に増強させる役割があることが判明した. またタヤマヤスリサンゴ幼生の変態誘引物質11-deoxyfistularin-3による構造活性相関研究において,そのファーマコアが2つのスピロイソオキサゾリン骨格であることが判った.さらにスピロイソオキサゾリン骨格内のヒドロキシル基が,サンゴ幼生変態現象において重要な役割を果たしていることが判明した.
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