研究課題
昨年度までに構築したアンドロステノンおよびアンドロスタジエノンの受容体OR7D4のフルアゴニスト結合構造モデルと同様にウシロドプシンの光活性化中間体構造モデルからパーシャルアゴニスト結合構造モデルを構築し、上記化合物との複合体構造モデルを構築し、その結合様式を前年度と同様に検討した。得られた複合体モデルからD環部5員環の環拡大誘導体が複合体としてより良い結合性を示したことから、昨年度までに検討していた合成法をさらに精査し、シリルジアゾメタンを用いる方法により、epiandrostenoneから合成した。昨年までに合成した17-methylおよび17-ethyl体の合成法について、より良い収率で合成する条件を検討した。これによりそれぞれのサンプルを数100mgで合成した。環拡大した誘導体はすべての被験者において同様の匂いと判断されるけっかとなり、結合の強さと匂いの関係をさらに検討する必要があることが示された。一方、複合体モデルよりD環上の二重結合と受容体の芳香環残基とのCH-π相互作用が示されたことから、これらの化合物の結晶化を芳香族性溶媒中で結晶化することにより、この芳香族溶媒を含む結晶が得られ、CH-π相互作用が見られるのではないかと期待して結晶化を試みた。これらの化合物はアルコールなどの溶媒からは結晶化できるが、これに芳香族性溶媒を加えた条件では結晶化できていない。これは合成したステロイド誘導体がこれらの溶媒に非常に溶けやすいということが原因しているものと考えている。
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