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2008 年度 実績報告書

核機能の解明を目指した分裂酵母のケミカルローカリゾーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 20611022
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

八代田 陽子  独立行政法人理化学研究所, 吉田化学遺伝学研究室, 専任研究員 (60360658)

キーワード分裂酵母 / ローカリゾーム / スプライシング
研究概要

本研究では、スプライシング因子を標的とする低分子化合物Spliceostatin A(以下SSAと表記)による分裂酵母全タンパク質の細胞内局在(ローカリゾーム)に対する影響を網羅的に解析する「ケミカルローカリゾーム」解析を実施する。これは、「局在制御」という観点から新たな機能を導きだす極めて有効なスクリーニング法といえる。本年度は、まず、SSAをはじめとする様々な薬剤に感受性となるよう薬剤排出ポンプをコードする遺伝子を破壊した分裂酵母株に約5,000個のYFP融合型分裂酵母遺伝子を導入したライブラリーを構築した。次に、このライブラリーの各細胞株を発現誘導培地で一晩培養し、5μg/mLのSSAで6時間処理後、YFP融合型タンパク質の局在を蛍光顕微鏡下でコントロール(溶媒=メタノールのみで処理した細胞)と比較した。これまでに、約4,000個のタンパク質について局在観察を終えたが、局在変化が見られたタンパク質の中には、リボソームタンパク質が多ぐ含まれており、また、タンパク質の核一細胞質間輸送を担う輸送担体も存在していた。近年、スプライシング因子がスプライシング以外にもテロメア長の維持やRNAi機構によるサイレンシングにも関与していることが報告されている。本研究結果からも、スプライシング因子がリボソーム生合成や核ー細胞質間輸送に関与するという、これまで報告されていない新たな機能を呈示できる可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Global analysis of gel mobility of proteins and its use in target identification2008

    • 著者名/発表者名
      Atsuko Shirai
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 283

      ページ: 10745-52

    • 査読あり
  • [学会発表] High-throughput phenotypic screening for small molecules using fission yeast2008

    • 著者名/発表者名
      Yoko Yashiroda
    • 学会等名
      The 1st RIKEN Chemical Biology Department International Sumposium
    • 発表場所
      Atami, Japan
    • 年月日
      2008-09-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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