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2009 年度 実績報告書

2つの量子ビームを同時に利用した革新的な水素・水和構造情報獲得への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 20612003
研究機関茨城大学

研究代表者

日下 勝弘  茨城大学, フロンティア応用原子科学研究センター, 准教授 (10414591)

研究分担者 田中 伊知朗  茨城大学, 工学部, 准教授 (20354889)
キーワード同時構造解析 / 中性子構造解析 / X線構造解析 / 水素・水和構造
研究概要

現在、日本で建設が進められている次世代パルス中性子源および放射光の2つの量子ビームにより、高分解能・高精度に測定された回折データを同時に利用し、革新的な水素・水和構造情報の獲得を目指して、昨年導入を進めたユーザーフレンドリーな中性子-X線同時構造解析ソフトウェアシステムについて、測定したX線回折データと既存の中性子回折データを用いて、X線構造解析、中性子構造解析、X線-中性子同時構造解析を行い、それぞれの解析コンポーネントについて水素・水和構造の情報量・質および信頼性の評価を行った。導入した新たなシステムと既存のシステムによる解析から得られた構造情報を比較し、その精度を含めて検証を行い、同時構造解析が十分に有用性をもつことが分かった。また、新たな計算機を導入することで、ソフトウェアシステムの計算速度向上を図り、今後の多くの測定データに対する同時構造解析の適応に対応した。導入した中性子-X線同時構造解析ソフトウェアシステムを実際に適応する次世代パルス中性子源に設置された茨城県生命物質構造解析装置で、システム評価用の中性子回折データを測定するために標準試料(RNaseA)の結晶化を行った。実験室系のX線回折計によるデータ測定を基に十分な分解能と結晶性を持つ試料の結晶化条件を検索し、最も良い結晶化条件の検索を行った。この結果を基に、現在の加速器出力で十分にシステム評価が行えるフルデータ測定が可能な大型単結晶試料を準備することができた。ビームタイムが割り当てられ次第フルデータの測定を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Several Examples of Neutron Diffraction Data from IBARAKI Biological Crystal Diffractometer iBIX2009

    • 著者名/発表者名
      日下勝弘
    • 学会等名
      Neutron in Biology
    • 発表場所
      The Inn and Spa at Loretto ホテル(米国)
    • 年月日
      2009-10-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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