Ti_2AlNb相(O相と呼ばれている)基質中に高温度域でも高い強度を維持するα2相(DO_<19>構造)を組入れた(O+α2)型Ti-27.5Al-13Nb合金は、報告者が以前の研究において開発した新しいタイプの軽量耐熱合金である。しかし本開発合金は、希少金属である高価なNbを未だ13%と多量に含む、室温延性が皆無である、などの欠点を持つ。 そこで下記の二つの研究を行った。 (1)組成制御に関する研究:本開発合金中のNb量の低減を目的に、Nbの一部をFeなどの安価なbcc元素で置換する。 (2)微視組織制御に関する研究:優れた室温延性の付与を目的に、微量のボロン(B)を添加して結晶粒及び粒内組織を微細化する。
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