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2009 年度 実績報告書

可視光通信を用いた可搬型拡張現実感システム

研究課題

研究課題/領域番号 20650014
研究機関東京大学

研究代表者

廣瀬 通孝  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (40156716)

キーワード可視光通信 / 拡張現実感 / ユビキタスコンピューティング / 高速度プロジェクタ / 位置姿勢計測
研究概要

平成21年度は情報重畳精度を向上させるべく、測位アルゴリズムの高速化および、データ通信の高速化アルゴリズムの研究開発を中心に行った。特に、可視光通信プロジェクタによる実世界への情報重畳を広域に展開させるためには、環境に設置された複数のタグとの通信を移動に伴い、切換ながら行っていく必要がある。タグとの通信を効率的に行えるようにするために、Zigbeeによるセンサネット通信を採用することでスケーラブルな拡張現実感環境を構築することに成功した。さらに、使用環境に応じたタグの設置密度に関して定量的な評価を行うことで使用環境における投影距離の変化に応じたタグの最適な配置および、通信速度に応じたタグのグループ化による通信の効率化について設計手法を提示した。情報提示に関しても、可視光通信情報と実世界重畳コンテンツとの時分割表示についても合わせて評価を行い、移動時も安定した重畳精度とコンテンツの鮮明さを両立するために、人の目にはスムーズな映像として知覚される60Hzにコンテンツのリフレッシュレートを設定することを目安とした。結果として、各タグとの通信に要する時間から一つのフレームあたり最大7つのタグとの通信を行うことが可能となった。7つのタグからの空間情報を総合する形でアルゴリズムを組むことで実空間への情報重畳精度を向上するとともに、動的障害物によるタグの遮蔽などに対してもロバストなシステムを構築することが可能となった。結果として、構築したシステムは実世界に足して15mm程度の精度で映像を重ね合わせて表示させることが可能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 可視光通信を利用した懐中電灯型インタフェースによる実世界指向インタラクション2009

    • 著者名/発表者名
      鳴海拓志、檜山敦、谷川智洋、廣瀬通孝
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 50

      ページ: 2863-2870

    • 査読あり
  • [学会発表] 広域ARシステムのための可視光通信プロジェクタによる位置情報信号とコンテンツ映像の時分割表示2009

    • 著者名/発表者名
      藤野漠、檜山敦、谷川智洋、廣瀬通孝
    • 学会等名
      日本バーチャルリアリティ学会第14回大会論文集、CR-ROM
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20090909-20090911
  • [学会発表] 大量動画視聴における注意誘導に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      林織部、西村邦裕、阿部浩二、谷川智洋、廣瀬通孝
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告、Vo.109、No.75、pp.85-90
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20090608-20090609
  • [学会発表] 可視光通信を用いた広域ARシステムに関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      藤野漠、檜山敦、谷川智洋、廣瀬通孝
    • 学会等名
      日本バーチャルリアリティ学会研究報告、ウェアラブル/ユビキタスVR研究会、第7回研究会資料集、pp.13-14
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-06-08

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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