研究課題
萌芽研究
ミクログリアの神経保護作用-毒性転換の調節メカニズムとして活性酸素酸性系の電子供与体となるNADPHの化学ゆらぎが大きく関与している可能性を鑑み、高速度カメラを装着した蛍光顕微鏡でNADPHの産生濃度のゆらぎ(代謝ポテンシャルの変化)と活性酸素産生を可視化して調べることを目的として研究を行った。本年度はその一年目としてシステム構築と基本的な計測条件の検討を行った。まずシステムの構築として現有の高速度カメラに微弱光増強装置を連結したものを正立顕微鏡に装着し除振台上に設置した。計画で計上していた多波長同時観察ユニットの導入は費用が不足しているため購入を見送った。次に、NADPHの化学的なゆらぎの測定条件検討を既報の方法を参考にして行ったところ、約4000fps程度の高速度撮像でNADPHの蛍光強度の周期的な変化が観察されることがわかった。しかしその周期性の変化は非常に軽微なため、より多くの光量を得るためにROIを広く設定すると反対に検出が困難になった。この原因として考えられることは、ミクログリアが多くの分岐や突起をもつため複雑なゆらぎ現象が生じたためで、この対策として撮像データの各フレームを流れ解析ソフトウェア(Ditect社製Dipp-MotionFlow)をもちいてベクトル解析を行って細胞膜上での収束点、方向、大きさのデータを取得し、活性酸素産生と貪食の起始部、貪食の規模などとの相関を解析した。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (7件)
Parkinsonism & Related Disorders 15
ページ: S3-S8
ページ: S39-S41
Journal of Neuroimmunology 208(1-2)
ページ: 70-79
Stress 11(3)
ページ: 198-209
Annals of Nuclear Medicine 22(5)
ページ: 417-424
Journal of Neuroscience 28(47)
ページ: 12255-12267
British Journal of Pharmacology 155(5)
ページ: 767-774
Journal of Immunology 181(9)
ページ: 6503-6513
Experimental Neurology 214(1)
ページ: 144-146