研究概要 |
多数の学生と教員が同時に作業できるよう,仮想事例のモデュールをデータベースとして構築する作業を継続する。全学生と全ファシリテータ教員が同時に一堂に会するのは困難なのでネットワークシステムを構築している。これを実際に使った演習を9月に実施する計画である。TV会議システムも実際に使用した。昨年度は対象者を模擬的に再現できる事例(モデュール)を用意してコンピュータ上に再現できるシステムの構築がさらに進展した。ファイルは音声付きのフラッシュ形式に統一した。今年度もさらに現実の患者さんの体験をもとに医療.福祉的評価に基づき仮想的な事例を増やした。学生や教員がアクセスできるようにIDとパスワードによって学内外に公開中のサーバーに移動し、みながアクセス方法に慣れるようにした。現在も10名以上の連携研究者が、対象とする疾患や症例を更新しており、公開した事例は約20例になった。また用語集を加えて学内に対してのみ公開した。現在各事例に対する指導教員用マニュアルを作製するよう作業中である。 学生のグループに事例を示し、事例の問題点の抽出と介入計画を立案させ、互いに発表させる。そのモデュールはコンピュータに蓄積し学外からも参照できるようにし、学生・教員が閲覧できるよう仮想事例データベースとしての完成に向けて作業中である。今年度も6月に連携教育ファシリテータ教員養成講座をおこなう。また今年度も9月に県内多大学に呼びかけて合同で連携教育セミナーとして当大学を主会場として、インターネット及び学内LANによる仮想事例データベースを使用しながら学部4年生を対象の中心にして連携総合ゼミをおこない、仮想事例を使用しながら連携協働の演習を行う。最初はSNSによる討論を予定していたが、"Nota"というウェブ上の書き込みシステムの方が学生が容易に取り組めるのでこちらを使用することとして、その使用練習を指導予定教員がおこなっている。
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