研究課題/領域番号 |
20650099
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
田口 信教 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (10171597)
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研究分担者 |
田中 孝夫 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (60274867)
荻田 太 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (50224134)
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キーワード | 低圧低酸素環境 / スプリントトレーニング / 一流競泳選手 / 競泳パフォーマンス / 推進パワー |
研究概要 |
【目的】本研究の目的は、異なる低圧環境下において高強度運動時の代謝特性を明らかにし、エネルギー供給能力の改善に有効な低圧環境、トレーニング条件を見いだすことであった。 【方法】被検者は、よく鍛錬された大学水泳選手6名(実験1:21±1歳)、および健康な青年男性8名(実験2:23±2歳)であった。実験1の運動はクロール泳とし、常圧環境、および海抜800m、1600m、2400m相当の低圧環境下において、最大下運動時のスイミングエコノミー、最大酸素摂取量、および最大酸素借を測定した。実験2では、自転車エルゴメータ運動を用い、常圧環境、および海抜4000m相当の低圧環境下において、10秒程度で疲労困憊に至るスプリント運動(約300%VO_〈2max〉)、およびその強度で5秒の運動を10秒の休息を挟みながら5-6セット繰り返すスプリントインターバル時の代謝特性を定量した。 【結果及び考察】実験1:スイミングエコノミーには環境間で差は認められなかった。最大酸素摂取量は高度の上昇にともない有意に低い値となったが、最大酸素借には環境間に差は認められなかった。実験2:10秒全力運動時の代謝特性には、両環境間に違いは認められなかったが、インターバル時には、4000m環境において酸素借が有意に高かった。以上の結果より、低圧環境で最大酸素摂取量の改善を狙うならば、最大下のエネルギー供給量に差が無く、トレーニング強度、最大酸素摂取量をできるだけ低下させない1600-2000m程度の高度が適切と考えられ、最大酸素借についてはどの環境でも同様の刺激を与えられることが示唆された。また、スプリントインターバルについては4000m環境の方が、常圧環境よりも無酸素性エネルギー供給系に大きな刺激を与えられ、より大きなトレーニング効果が得られる可能性が示唆された。
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